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2001/7/29 ヒートアイランド型集中豪雨 2001/8/5 野辺山で見る日本の高度技術 2001/8/12 見えないものが見えてくる

記録的な猛暑のこの7月に、40日ぶりに降った待望の雨は激しい落雷をともなうゲリラ的な集中豪雨。落ちた雷は変電施設にダメージを与え電車を止め、我が家でも電話やインターネットに繋ぐ機器を損傷し、電話もファクスもメールも通じなくなってしまいました。ヒートアイランド化が進むにつれてその周縁部での集中豪雨の程度が激しくなっているようです。(町田市の丘陵から丹沢方面を望む。)

猛暑をよそにここ野辺山は爽やかな風が流れています。電波天文台は観測の妨げにならないよう高地の澄んだ空気の中につくられた施設。電車の引込線のようなレールが敷設されていますがこれは小さなアンテナを適当な位置に配置して巨大アンテナと同等の機能をはたすため。砂利敷のレールで精密な計測が出来るのかなと思うけれども、日本の高度技術が宇宙サイズのスケールの精度を支えている。

普通の望遠鏡は光を見るけれども、光より波長の長い電波を観測するのが電波望遠鏡。その結果今まで見えなかった星と星の間にある物質が見えるようになり、星が生まれる場面や死滅する場面などが解って来た。視点を変えたり手段を変えることで突然今まで見えなかったものが見えるということ・・・先行き不透明な現代でこれはすばらしい事ですね。